【事業承継】事業承継を成功させる後継者育成方法

事業承継を成功させる後継者育成方法

 

後継者育成と「代打オレ」

2006年7月4日、倉敷マスカットスタジアムで行われた広島東洋カープ対ヤクルトスワローズの8回表、バッターボックスに向かう古田敦也監督兼選手に盛大な拍手が起きました。ファンが待ちに待った「代打オレ」。本当に主審に対してこのようにコールしたのかどうかは定かではありませんが、監督という重責を担いながら選手としてもグランドに出る姿にはスワローズファンでなくても感慨深いものがありました。このときの結果は覚えていませんが、「イザという時には自分が」という姿勢は見習いたいものです。

さて、このコラムを読まれている経営者の方々の圧倒的多数は「バリバリの現役選手」であることと思います。もちろんそれは素晴らしいことです。ただ、少し考えてみましょう。本当にいつまでもレギュラーメンバーでいていいものでしょうか。またいつまでもレギュラーメンバーでいられるでしょうか。後を継ぐ者にも経験をさせておかなければならないことはないでしょうか。ある程度、事業の引継ということを考えるとき、「代打オレ」はとても参考になるのです。

ここで一般的な事業承継の方法について紹介しましょう。一般的には①親族内承継、②企業内承継、③M&Aなどがあるといわれています。親族内承継は文字通り親族間で、例えば、親から子へ事業を引き継がせることです。企業内承継は親族以外の役員や従業員に承継させる方法です。新たなオーナーが株式を買い取る(いわゆるMBO)際、ファンドから出資を受けたり、金融機関から融資を受けたりすることもあります。M&Aとは、会社を引き継ぐ際、合併や事業譲渡、会社分割といった組織再編の手法をいいます。ある程度具体的に後継者候補がいる場合には親族内承継または企業内承継で事業を引き継ぐことが多いようです。

後継者育成戦略のない企業は必ず衰退する!

それでは後継者候補が見つかったとして、経営者に求められる資質について考えてみましょう。事業承継実態調査報告書(独立行政法人中小企業基盤整備機構)によると経営者に求められる資質・能力として、リーダーシップ、事業に関する専門知識、営業力、判断力、将来に対する洞察力、実行力といった項目が上位に挙がってきています。このように従業員として求められる資質と経営者として求められる資質は若干異なる面があります。また強いカリスマ性を持った経営者の事業を引き継ぐ場合には周囲の関係者の理解も必要です。ですので、後継者候補がいる場合には早めに「後継者教育」を意識しておくことをおススメします。

といってもいきなり経営の実践を任せるわけにはいきませんので、徐々に任せられるところから始めていきましょう。そのときに活用したいのが「代打オレ」です。いざ、重要な決断が迫られる、重要な判断が要求されるといったときには代打で出られるよういつでも準備しておくことが大切です。そうすれば周囲の関係者も安心ですし、何より後継者候補の方もいきなり重責を負わずに「経営」についての知識・経験を身につけることができます。ですので後継者候補が見つかったら、まず最初に目指すのは「代打オレ」なのです。そうすれば円滑な事業承継の準備が進められることと思います。

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