お昼休みの決算書講座②~貸借対照表を見てみよう!

お昼休みの決算書講座

 

第二回「貸借対照表を見てみよう!」

今日は貸借対照表を見てみましょう。貸借対照表は企業の決算日時点での財政状態を示します。3月末決算の会社であれば3月31日時点での財政状態ということになります。3月末決算の会社が四半期財務諸表を作成しているなら、6月、9月、12月のそれぞれ末日時点の財政状態が示されます。

まず貸借対照表の左側(借方と呼びます。)について説明します。貸借対照表の借方は大きく分けると「流動資産」と「固定資産」に分類されます。この分類は営業上の資産であるかどうか(正常営業循環基準)、一年以内に資金化されるものであるかどうか(一年基準)といった基準により分類され、営業上の資産あるいは一年以内に資金化されるものは流動資産へ、それ以外のものは固定資産に分類されることになります。具体的に見てみると流動資産には現金のほか、受取手形、売掛金、商品、有価証券、前払費用、短期貸付金といった勘定科目が計上されます。固定資産には建物や土地などの「有形固定資産」、のれんや特許権、ソフトウェアといった「無形固定資産」、投資有価証券や長期貸付金などの「投資等その他の資産」、創立費や開業費といった「繰延資産」が計上されます。

つぎに貸借対照表の右側(貸方)を見てみましょう。貸借対照表の貸方は「負債」と「純資産」に分類されます。「負債」はさらに「流動負債」と「固定負債」に分類されます。この分類は借方同様、正常営業循環基準か一年基準によって分類します。具体的に見てみると流動負債には支払手形や買掛金、短期借入金といった勘定科目が計上されます。これらは比較的短期間で支払わなければならない義務と言うことになります。固定負債には社債や長期借入金、退職給付引当金といった勘定科目が計上されます。これらは短期的には支払義務は発生しませんが、将来的には支払いを行わなければならない義務ということになります。
「純資産」は「株主資本」と「その他の包括利益累計額」に分類されます。株主資本は株主から払い込まれた資本金(いわゆる企業の元手となるもの)と企業活動で獲得した利益を留保してきた利益剰余金(いわゆる儲けのうち会社に留保したもの)が計上されます。「評価換算差額等」には投資有価証券のように時価評価を行った際の帳簿価額との差額が計上されます。

☆貸借対照表はバランス感覚が大事!
貸借対照表は英語ではBalancesheet(B/S)と呼びます。このバランスが大切なのです。貸借対照表では会社がどのような方法で資金を調達し、どのような形で運用しているかを表示します。この資金調達と資金運用はある程度のバランスを保っている必要があります。例えば、工場の建物や土地を企業が保有している場合(資金運用)、この資金がすぐに返さなくてもよい資本金や長期借入金で賄われている場合には比較的安全な財政状態ということができます。なぜなら、工場の建物や土地に投下した資金はそこで製品を作って販売することで回収しますが、全額回収するには長期間を要するからです。一方、買掛金や短期借入金のように比較的短期間で返済しなければならない負債に対しては、現金や売掛金のようにすぐに支払えるか、短期間で資金化される資産を保有していなければ支払不能となってしまいます。このように貸借対照表を見るときは流動資産と流動負債、固定資産と固定負債および純資産といったようにバランスが保たれているかどうかに意識して見てみましょう。

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