【M&A】横綱「ヤマダ電機」追撃へ、家電量販店の再編加速!

家電量販店でよく利用するところ(ブランド)はどこかありますか。

2012年5月21日、東証1部上場のコジマが同じく東証1部上場のビックカメラから第三者割当増資により出資を受け入れることを発表しました。これにより、ビックカメラとコジマは、売上高で1兆円規模、業界最大手のヤマダ電機に次ぐ業界2位グループを形成し、首都圏での市場シェアは20%を超えることが見込まれています。

この第三者割当増資は、発行価格362円、発行株式数3,900万株、総額141億8,000万円に及ぶもので、2012年6月26日には払い込みが完了し、ビックカメラはコジマに対して50.06%のシェアを有する筆頭株主になっています。
これにより、コジマはビックカメラのいわゆる上場子会社となりましたが、将来的には完全子会社となるという選択肢も検討されるのでしょうか。上場子会社の利益相反リスクなどの問題もありますが、当面は、資本・業務提携のシナジー効果を最大化することが可能であるかに焦点が集まるのでしょう。

業務提携の具体的な内容として、(1) 両社の仕入規模を最大限に活用と、商品仕入部門の再編および調達業務の統合等を通じた粗利益率の改善、(2) 物流の共同化等を通じた物流コストの低減、必要なシステム面での連携、(3) 店舗運営、販売促進等の分野における全面的に連携、(4) 什器・間接資材の共同購入、(5) 人材交流、などが掲げられています。

第三者割当増資による資本提携により、家電業界の商慣行として少額出資では不可能とされていた上記(1)の仕入共同化が可能となることの効果が実証された後には、完全統合もあり得るのかもしれません。
それとも、それぞれの創業オーナー家の個性が強く、完全統合は難しいのでしょうか。

同様に、2012年7月13日、業界最大手のヤマダ電機とベスト電器が資本業務提携をし、ヤマダ電機はベスト電器の実施する第三者割当増資を引受けることが公表されました。
この第三者割当増資により、ヤマダ電機の出資割合は7.45%から51%となり、現在15.03%を出資しているビックカメラとの資本・業務提携は解消に向けた交渉がなされるようです。

業界首位グループが2番手以下に一層差をつけることになりそうですが、今後、さらなる再編があれば入れ替えがないともいえません。
かつては、ベスト電器、コジマが業界首位の座にあったこともあり、現在は、業界最大手のヤマダ電機といえども決して安泰ではないためにこの資本業務提携が成立したという見方もあると考えられます。

私が利用する家電量販店も時代とともに、ビックカメラ、ヨドバシカメラのカメラ系量販店から、コジマ、ヤマダ電機といったロードサイド型に移り、そして最近は近所のベスト電器と変遷しています。しかし、家電そのものを購入する頻度は少なくなってしまいました。家電量販店の再編の一因は少なからず私にもある…?

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